中高年転職の厳しさ

中高年が転職をする場合、一般的にはかなり厳しいといわれています。少子高齢化の時代であっても、その傾向は変っていません。サラリーマンで失業保険をもらっても、支給期間内に次の就職先が見つかるのはかなり難しくなっています。

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中高年転職の実情

中高年が転職をする理由は大きく分けて次の5つに分類できます。@会社の倒産AリストラB自己都合(独立を含む)CヘッドハンティングD病気による退職。バブルの崩壊以降はリストラ、倒産による転職が多かったのですが、最近は倒産件数が減少したため、倒産による転職は減っています。ただ、大企業以外の雇用はいまだ流動的です。また、逆に年齢で採用基準を決めるという日本の雇用慣行があるため、どうしても若年層と比べてハンディがあるのは否めません。

雇用慣行以外にも賃金ベースで中高年には厳しい現実が待っています。特に中高年は人生で一番家族にお金がかかる時期もあたり、中高年が転職を考える場合、どうしても現状の賃金よりもいい条件を、と考えがちです。しかし、実際はよほどの力がない限り、それは難しいと考えたほうがいいでしょう。これがヘッドハンティングで採用された場合は別ですが、普通は賃金の点で中々折り合いがつかない場合が多いようです。しかし、現状はそんなことは言っていられないのが実情です。

中高年の転職は2通りの考え方があると思います。一つは残された人生で収入は減っても自分の夢を実現させるため転職。もう一つはあくまでも今の収入を維持しながら、定年まで働き続ける転職。自分が置かれている問題や価値観なのでどちらがいいとは言えませんが、いずれにしても環境はがらっと変ることは間違いありません。そうした場合、やはり家族の応援は絶対的に必要です。例えばなかなか次の仕事が決まらず、結局、かなり条件が悪くても妥協せざるを得ない、といった転職前までには考えもしなかった事態になるかもしれません。しかし、そういうリスクを犯してでも転職をせざるを得ない状況があるのが、今の日本の中高年かもしれません。

転職は「職を変る」の発想

転職を「職を変る」と定義してみると、様々な形態があります。一番多いのが他社への転職です。次に多いのかどうかは分かりませんが、独立自営をするでしょう。要するにフリーランサーになったり、フランチャイズに加盟したり、自分で会社を興したり、ということです。こうしてみると選択肢は多いように見えますが、それぞれで成功するのはハードルが高いです。もしかしたら一般企業に就職するより難しいかもしれません。それはやはり年齢からくるものが関係していると思います。

他社への転職を考えた場合、転職を斡旋する会社があります。一番有名な転職斡旋会社はリクルートです。こうした会社にまずは登録し、その人にふさわしい会社の求人があれば紹介してくれる、というシステムをとっています。こうした会社は紹介した人材が採用されると、成功報酬として年収の30%程度を目安として請求しています。ですから転職に有利な技能や経験、難かしい資格の保持者、数が少ない分野のエキスパートなどは引く手あまたで、転職斡旋会社のいいお客さんです。なぜならそういう人の年収はだいたい高額だからです。

もしあなたが技術職などでユニークなアイディアを持っている場合、それは転職(職を変る)、いや会社を興せるいいチャンスになるかもしれません。特に大学の研究者が会社を興せるように法律が改正になったため、教授で経営者という例も多くなりました。教授とまで行かなくても、こうした組織は研究職以外の人材(例えば技術職・営業職など)が現在は不足しているので、あなたに豊富な経験があれば、こうした組織で腕をふるうことも可能です。またこうした組織はニッチというより基礎的な部分からの研究を積み重ねてのデビューですから、対象市場は大きく、成功すれば反対報酬も大きいのが特徴です。2006年の中小企業白書ではこのような大学発ベンチャーの目指す市場は、国内ではなく多くは世界を目指していると解説しています。

中高年転職に求められる人材

中高年が転職するとき求められるのは@即戦力(明日からすぐに戦力になれる実力を期待される)A経験(教えなくても暗黙知をまわりに伝播する)B実務、管理能力(現在までの経験での実務能力と管理能力をすぐに発揮して欲しい)などがあります。ですから異業種へ転職する場合は、かなり難しいと考えたほうがいいでしょう。若ければ育てる(最近はそういう余裕もありませんが)ということも考えられますが、年齢的にそれは難しく、同業種からの中高年の希望者があれば、当然、その人が採用されます。また、転職市場は当然ながら年齢の幅は広くとられており、自分より若い人との競争にもなります。さらに就職ができたとしても、若い上司に使われるといったケースもあり、その辺を納得したうえで当たる必要があります。

最後に、転職に成功する、ということは年齢や世代を超えての希望です。人間には年齢という誰にでも公平に与えられた生物的な原理があります。しかし、この原理は中高年が転職を考えるとき、大きな壁となります。ではこの壁を打ち砕くことができるのはどのような条件の時でしょうか。それはやはり、「自分に売り物がある」状況でしょう。言い換えれば、ある程度の高度な専門的な経験と知識は絶対的に必要です。また健康であることも大変大事なことです。さらに何か過去の実績があれば、転職にはかなり有利になります。ですから将来、転職を考えているのであれば、日常的にこれらの実績を積み上げる努力は必要だと思います。

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